むかうところ職なし

元 無職がつづる叙情詩

ゲンとの遭遇

みなさんネットの電波は良好ですか?

相変わらずワイハイ難民の梓あいです。

最近ではネットのない生活になれつつあります。人の適応能力というものはすごいですな。

 

慣れというものはこわいものでして、ネットが使えない反動なのかよくわからんけど銭湯のない生活では生きられない体になってしまいました。

仕事の後のひとっぷろ最高!疲れがとるる〜、てなわけで今日も今日とて銭湯へ、陽は既に沈みじとっーと暑い日の夜のことでした。 

 

ふと何かに呼ばれるようにとある銭湯に行きました。準備をして、銭湯に到着し銭湯の中に入るために靴を脱ぎ外にある下駄箱の前てどこの場所に靴をいれよっかなーなんて思っておりました。

すると遠くから少しひきずるような音と共にカランコロンという音が聞こえたんです。

聞いたことがあるような、ないような音、はて何の音だろうと思いながらも深くは考えずに下駄箱の位置を決めて靴を入れました。

 

下駄箱の扉を閉めて鍵をかけようとしても年季が入ってるためかスムーズに鍵がかからずあたふたしていると、カランコロンの音がこちらに近づいてきていることに気がついたのです。

 

さっきまでジリジリ鳴いてた虫さえもいなくなり、元々省エネ気味の蛍光灯がちかちか

いやだなーいやだなーって思いはじめ鍵をガッチャンガッチャン急いでかけている間もその音がこちらに近づいてきている

でも鍵がかからない!たたたすけてけすとー!ヘルペス!!

 

何かの拍子で鍵がようやくかかり、鍵を引き抜いた瞬間カランコロンの不気味ながパタッとしなくなり一安心。

ところが背後に何かの気配を感じおそるおそる振り返ったら目の前に白髪のおじいちゃんが!下駄履いて立ってた!ぎゃーーー!悪霊退散!悪!即!斬!

 

おじいちゃんは下駄を下駄箱にさっと入れてふら〜っと銭湯の中に消えて行きました。

下駄箱は下駄を入れる箱だから下駄箱って名前なことくらいゆとりの私でも知ってるけど

お祭やイベント以外で日常的に下駄を履いてる人って鬼太郎くらいしか見たことなかったからびっくりしちゃったけど、

下駄いいね!いやはや下駄箱も下駄が収められて下駄箱冥利に尽きますな。

 

そのおじいちゃんの下駄箱の鍵の閉めさばき只者ではない速さだったのでたぶん絶対この世の者ではないと思ってたんですがこの前もまた会ったのでただのプロ銭湯ユーザーですな。

 

私はなんとなくゲンさんって(勝手に)呼んでます。ゲンさんは江戸っ子ポイ雰囲気があって下駄がとてもよく似合ってます。

きっと近所の商店街で職人さん的なお仕事をされているのでしょう※適当です。

 

由来はなんとなく裸足のゲンから命名させていただきましたがよく考えなくても裸足のゲンって裸足じゃん、下駄履いてないわ……まぁいいか。

ここの銭湯は常連さんが多く結構みんなフレンドリーなので次にゲンさんに会ったら挨拶してみようかと思っとります。

 

銭湯でゲンさんの話をしても誰も見たことない知らないってっていうんだけど……私以外の人にはゲンさんが見えてなかったりしてHAHAHA!