むかうところ職なし

元 無職がつづる叙情詩

西洋症候群

紳士淑女のみなさま、ごきげんいかがですか?梓あいです。暑いです、夏ですね、夏休みですね!私には夏休みなんてないけどね!少し前までは毎日が夏休みだったのにな……

ですが、9月にまとまったお休みがとれることになりましたーやったー!しかも両親と同じ時期にお休みがとれるので両親を旅行に連れて行こうと思い立った元無職なのでありました。

目的地はヨーロッパ!なぜなら母がヨーロッパ症候群でして私が幼い頃から「ヨーロッパに行ってみたい、よーろっぱっ!」と何度も何度も言っていたのを覚えていたのです。

あと先月から行くはずだった国のために貯めた軍資金も少しあったので思い切って誘っちゃいました!これで、貯金はゼロになるけど、ケセラーセラ!セラセラ!


両親はとっても喜んでくれました、親孝行冥利につきますな!よっしゃー!ってことで出発は来月、時間もないので私は寝る間も惜しんで旅行の手配をしました。英語も結構忘れてきててサイトを読んだり計画を立てチケットなどの手配はそこそこ苦労しました。

けれど喜ぶ両親のために寝る間を惜しんでがんばったのですが……。私の家族は4人家族、実家で暮らす両親、関東で働く1人暮らし兄、そして借りぐらしの私です。兄はとても忙しい(らしく)両親が連絡をしても音信不通でろくに返事も帰ってこないそうな。だから、おそらく仕事で兄は来れないと思うけど一応旅行に誘ってみようといったのが間違いでした。


両親と私の3人分の旅行の手配を大方終えた日の夜、母上から泣きながら電話がかかってきました、旅行キャンセルしてと。母は兄に旅行に行くから来れたらおいで~と一応メールをしたそうです。そうしたらいつもは忙しぶって全力でシカトの兄からすぐに電話がかかってきたそうな

兄は「3人でヨーロッパにいくなんてずるい!自分(兄)を仲間外れにするのか!」と激怒、今回の旅行は梓あいが旅費も含め全てバックアップすること、今回は急で兄が来れなくて残念だから来年は予定を合わせて4人で行こうと言ったそうですが兄はヒートアップして「3人で旅行にいくなら親子の縁を切る」と宣ったそうです。


兄よ、妹は悲しい。旅行は皆大好きだし行きたいのはわかるけど、もしも私が兄の立場だったら「ヨーロッパ私も行きたかったな~でも仕事だから残念無念。おみやげ買ってきてねチョコとかピアスとかPS4とかよろしく!」て言うと思うぞよ。

仲間はずれにするもなにも仲間だなんておもったことなどないわ!仲間だとおもってるんなら両親に連絡の返事くらいしろや!いつもは返事しないくせにこんな時だけ連絡するなんてお前のほうがずるいぞー!ヨーロッパ症候群の子はやはり重度のヨーロッパ症候群だったのでした。


そして、両親よ!私は毎日ラインで連絡をとり、イベントの際にはちょっとした贈り物を欠かさず送り、両親が東京に遊びに来たらレストランの予約からチケットの手配を奴隷のように行っていたのに全くなーんにもしない兄を選ぶのねん。

だったらママとパパ2人で行く?そしたら仲間はずれ問題は解決するよ〜と聞いたのですが、2人では行かないとのことだったので速やかに全てキャンセルしました。両親も兄の反応にびっくりです。兄は何に取り憑かれているのかもしれん、こんなこと言う兄ではなかったような気がしないでもないような。

そしてこのような家族の闇を日記に書いちゃう私も異常ですな。


私は今、秘書として人の命にかかわわりのある業務に就いています。人はいつか必ず死ぬということをまじまじとこのお仕事に就いてから考えるようになりました。

今回の旅行も両親が元気で生きているうちに憧れのヨーロッパにて連れて行ってあげたいと思い立ったからでした。

まあ今ユーロが安いからっていうのもあるんだけどさ!せっかくのお休み予定なくなったー何しよう、もうヨーロッパ行っちゃうか、一人で!

いつかしてみたいと思ってた一人旅、今回は絶好のチャンスじゃないか!徹夜で調べまくった情報を今つかわねば!わーいヨーロッパ!ヨーロッパ!よーろっ……

 

やはりな、ヨーロッパ症候群の母と兄を持つ私もまた悲しいかなヨーロッパ症候群なのでした、この病を治すためヨーロッパにいってきまーす!