むかうところ職なし

元 無職がつづる叙情詩

選ばれしエリート無職

ごきげんよう!みなさま本日も労働に励んでいますか?よきかな、よきかな。

日本の経済のために馬車馬のように働くそのお姿素晴らしいことにございます。

 

時に私の家族たち(父母兄)も日夜、身を粉にして働いています、え?私?心配することなかれワイは無職や!

そうなんです、あやつらがそこそこな会社でバリバリ働いてるばっかりに私の肩身が狭い狭い。肩幅だけは「学生時代アメフトやってました!」ってくらい広いけどな!

渡航のビザが取得できずハプニング無職となった哀れな私に容赦ない両親からは実家に帰って来いの大合唱。

やだやだ東京がいいもん!実家に帰ったところで仕事が無いのは至極明白。せめてあと数年はほっといてくれー。

 

あれれー?(江戸川コナン風)あと数年で両親は定年退職。

今、我が家での就業者バランスは有職者3名:無職1名、でも数年後は強制的に有職者1名:無職3名、大逆転であります!

両親が無職になれば私無職のサラブレットやで!何いってるかよくわかんないけど、こうでも思わなきゃメンタルがね!ちょっとね!保てないからね、きゃはは!

 

数年後がやってくることをひたすらベットの中で祈るそんなさなか父がまさかの早期退職!

え……まじで?お仲間ゲットだぜ!パピー愛してる!大好き!五つ子

歓喜のあまり連日連夜お祭り騒ぎの私。主は私を見捨ててはいなかったのですね。

 

そっと心の中で般若心経を唱えていると未だにパパ(本当に実の父)が支払いをしてくれてるiPhoneが突如、狂ったように鳴り響くのでした。


仲間「もしもし、元気にしてますか?」

私「元気だよ~パパは毎日何してるの?」

仲間(仮)「あぁ…実はね再就職したんですよ〜」

私「MA JI DE GO ZA I MA SU KA ?」

敵(元仲間)「だから、あなたもがんばってね」

裏切者ーーー!聞けば前の会社よりレベルアップした会社じゃん!

天下り?ねぇ天下りなの?おまわりさーん!

わるいひとがいまーす、早急に厳罰に処して!じゃないと…じゃないと私!私の!精神があぁあああ安定しないー!!

 

うああぁあー!!!サラブレットなのに!

わたしサラえ?違うっ!おまわりさん!

捕まえるのは私じゃなくてあっち!

ちょっと離して!

鑑別所はいーやー!